ブリスベンから船で1時間程、モートン島では海岸の浅瀬にまでやってくる野性のイルカと触れ合う事ができる。インターネットでその情報を得たパパは、この島のリゾートヴィラに3泊予約を入れていた。連泊したのは長くいればイルカを見られる時間も増えるという期待からだ。ニュージーランドのドルフィンスイムを経験しているが、足がつかない場所だったので、浅瀬でイルカと遊べたらどんなに楽しいだろうという期待があった。
タスマニア島を離れブリスベンに向かった。まだホバート空港からブリスベン空港までの国内線では全く日本人らしき姿を見る事はなかった。しかし、モートン島へ向かう船が出る桟橋に来ると一転した。一緒に船に乗り込む乗客、さらに入れ違えに船から降りる人の多くが日本人の団体だ。船の中で日本語のパンフレットを渡され、島へ着くと流暢な日本語を話すスタッフが出迎え。タスマニアから来た我々は「楽だ〜!」という嬉しい気持ちと、あまりの日本人の多さに自分達の期待どおりの所なのか?とやや不安な気持ちになった。
その不安は的中。イルカは餌付けされていて、それを期待してだいたい同じ時間に桟橋近くにやってくるが、その餌付けをするために海に入って彼らと触れ合えるのは滞在中にたった1回だと言われた。それも小さな魚、一匹だけ持たされ行列に並び、自分の順番が回ってきたらそれをイルカに与える。そして海からさっと上がらないといけない。ほんの数十秒で終わり。これじゃ、わざわざここに連泊の予約を入れた意味が無いぞ〜!まるで水族館だ。日本の水族館だってバケツに5切れぐらいの魚をあげられるのに。がっかりだ。
宿泊客ばかりなのかと思ったら、ブリスベンから日帰りのツアーも出ていた。お昼頃着いてビーチでちょっと遊んで、イルカに餌をあげ、夜ブリスベンに帰る。日本人はほとんどがそんなパックツアーのオプショナルで来ている様で、大集団だった。夕食をレストランに食べに行くと、毎日別室のガラスの向こうで日本人の団体客数十人がカレーライスや寿司などのブッフェを食べていた。春休み中だった事もあり、日本人の小学生だけの団体も何組も見た。彼らも修学旅行のように別に食事が用意されていた。個人で旅行してきた我々の目には彼らが少し妙に映った。これだと英語を話す必要もほとんど無く楽だろうが、ベルトコンベアーに乗せられてあっちこっち動かされている感じがして、楽しいかな?日本人団体客、何人かに話しかけてみたが「知らない人が話しかけてきた!」という感じでよそよそしい受け答えをされてしまった。外国で個人旅行をしている日本人同士が出会うと、旅の情報のやりとりをして結構楽しいものだ。旅先での良い出会いもいくつかある。が、パックツアーで来ている人達にはそういう感じが無い。残念な気がした。
モートン島一日目の晩、あまりに予想と違っていたこのリゾート地を一泊で出るか?という事でパパと議論になった。ここは自分達のテイストでは無いという意見で一致した。しかし、息子は「明日、起きたら海で泳ぎたい!」と結構、楽しめそう。さぁ、どうするか、、、。