タスマニアにいる間に、野性のウオンバットを10匹近く見た。小熊のような太った犬のようなウオンバットは地面に穴を掘って住んでいる。クレイドルマウンテンでCrater Lakeのガイド付きウオークに参加した時には、歩き始めてすぐ、駐車場近くの出発地点に多くの巣穴がある事をガイドのジュディーが教えてくれた。1時30分から5時の予定のハイキングだったので、「ラッキーだったら帰ってくる頃にウオンバットに会えるわね。」とジュディー。帰ってくる頃どころか、そう言って2、3分もしないうちに一匹目を発見。少し曇り空で涼しいからこんな昼間っから出てきたのか?大抵は巣穴でグーグーと寝ている時間では?我々に気づくと一瞬立ち止まったが、またすぐに餌を求めて歩き出した。なんとも暢気。餌は背丈の低い草。糞はサイコロ型で、数個まとまってしている。ジュディーのおかげで、クレイドルマウンテンを去る頃には餌となる草も、糞も巣穴も見分けられるようになっていた我々は「このあたりにウオンバットいるね。」なんて探偵のような事をいいながら、ハイキングをしていた。体重は25キロ程度。9歳のうちの息子の体重がほぼ同じ。ジュディーはうちの息子が巣にすっぽりはまるよと言って笑った。
ガイドウオークには我々の他にブリスベンから来たという50歳ぐらいのご夫婦が一緒だった。あまり山歩きの経験が無いのか、弁護士だというご主人はなんと革靴。足、痛くないのだろうか?植物のレクチャーを受けながら1時間半ほど山道を登っていくと、Crater Lakeに到着。ここで一休み。ジュディーがコーヒーとビスケットをくれた。素朴でおいしいビスケットだった。そこからほんの10分程度、坂道を登るとDove Lakeが見渡せる。前日の午後、Dove Lakeを3時間程かかって歩いていた時、山の上に小さな人を発見し、どうやってあそこに行くのだろう?と思っていたが、ここがそこだったのか!ブリスベンからのご夫婦は前日にはDove Lakeでカヌーをこいでいたそうだ。
来た坂道を降りていくと、ゴールの駐車場近くで3匹、ウォンバットと遭遇。歩道の近くまで来たので、ブリスベンからのご夫婦の奥様とうちの息子は背中をなでる事ができた。しかし、全然、気にしない様子でムシャムシャと草を食べ続けている。とぼけた顔がなんともいいなぁ〜。ウォンバットってコアラが四つん這いで歩き出したようなもんだと、弁護士のご主人が話していたが、本当だ。おなかが地面スレスレだが、袋の赤ちゃんは地面にすらないのかなぁ〜?この日はロッジのすぐ裏でもウォンバットを見た。